大阪大空襲76年 難航する朝鮮人犠牲者の特定 創氏改名が壁に

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
大阪空襲76年朝鮮人犠牲者追悼集会で、報告をする金禎文さん=大阪市北区で2021年3月13日午後2時52分、望月亮一撮影
大阪空襲76年朝鮮人犠牲者追悼集会で、報告をする金禎文さん=大阪市北区で2021年3月13日午後2時52分、望月亮一撮影

 太平洋戦争末期の1944年12月から45年8月にかけ、約1万5000人が犠牲となった大阪空襲について、民間団体「大阪空襲被災者運動資料研究会」(空資研)が朝鮮半島出身者を追悼するための調査を続けている。大阪国際平和センター(ピースおおさか)が管理する死没者名簿は「創氏改名」による日本名(通名)で記載され、遺族の求めがあれば民族名(本名)に改められることになったが、故人の特定は困難で、植民地政策の弊害が今も行く手を妨げている。

 13日は第1次大空襲から76年。空資研などは2年前から調査に力を注いでおり、この日は大阪市北区で初めて朝鮮人の犠牲者を追悼する集会を開いた。約150人が参加。空資研代表で呼びかけ人の横山篤夫さん(79)は「市民の力で戦争の被害を伝えることが重要」とあいさつした。

 死没者名簿は民間団体「大阪戦災傷害者・遺族の会」が83~99年に遺族や寺院などを調査し、約6000人分を作成した。ピースおおさかには同年に寄託され、2020年3月現在で計9117人分を記名。非公開を望む48人を除いて公開されており、中庭「刻(とき)の庭」にあるモニュメントの銅版にも名前が記されている。

遺族「名前は尊厳」

 空資研は、創氏改名の際に朝鮮半島出身者が使用した日本名を参考にするなどし…

この記事は有料記事です。

残り887文字(全文1432文字)

あわせて読みたい

注目の特集