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滝野隆浩の掃苔記

社会部・滝野隆浩専門編集委員のコラム。

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滝野隆浩の掃苔記

コロナでみえた生と死

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 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 「コロナにかかる不安より、3カ月後に一家心中するかもしれないおカネの心配のほうが大きいんです」。僧侶が対象のオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使った勉強会で、行政書士の勝(すぐれ)桂子さん(55)は言った。東京都の感染拡大防止協力金の相談を受けながら、多くの人の苦しみを肌で感じている。市井の人の悩みに本気で向き合っているのか、参加者に問いかけた。

 「Zoom安居(あんご)」と名づけられた勉強会は6回目。今回のテーマは「コロナで見えた死」だった。新型コロナ感染症のまん延で先が見えない状況が続く。「死にたい」と訴える若者が増加しているという報告もされた。ふつうの生活、いつもの仕事やバイト、学業、家族関係さえ、いきなり行き詰まってしまった。生きるとは何か、死んだらどうなる。多くの人がコロナ禍をきっかけに考えるようになっている。

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