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第3回全国高校eスポーツ選手権

eスポーツを楽しむ高校生を応援し、文化として発展させていくことをテーマに開催される「全国高校eスポーツ選手権」の特集ページです。

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高校eスポーツ ロケットリーグ 完璧な連係、N高初V

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ロケットリーグ部門で優勝し、表彰式でガッツポーズするN高の選手たち=手塚耕一郎撮影 拡大
ロケットリーグ部門で優勝し、表彰式でガッツポーズするN高の選手たち=手塚耕一郎撮影

 第3回全国高校eスポーツ選手権決勝大会が13日、オンライン形式で開幕した。3人対3人で争うサッカーゲーム「ロケットリーグ」部門で、N高(沖縄)が初優勝した。N高は陣取りゲームの「リーグ・オブ・レジェンド」部門を制した第2回大会に続く栄冠となった。準決勝で、N高が釧路高専(北海道)を、大阪府立大高専が東海大札幌高(北海道)をそれぞれ3―0で降した。N高が大阪府立大高専との決勝を3―0で制し、参加した過去最多178チーム(121校)の頂点に立った。

初対面は「3日前」

 初めて会ったのは「3日前」というN高の3人だが、完璧な連係で流れをつかんだ。

 第1ゲームの中盤、同点とされ、なおも大阪府立大高専の猛攻が続く。しかし、ゴール目前に迫られるたびに、3人のうちの誰かがあとボール1個分のところで阻んだ。

 「sk:D(エスケイ)」の名で活動する信本(のぶもと)正吾さん(1年)のブロックを皮切りに、4回連続で好セーブを見せるとついに反撃開始。「Arinko(アリンコ)」こと五十嵐光輝さん(同)が左サイドでボールを奪った。中央に浮かせたボールを、主将の「tetu(テツ)」こと大津哲郎さん(3年)が空中からたたきつけ、勝ち越しのゴールを挙げた。その後は主導権を渡さず、ストレート勝ちした。

 本格的に始動したのは昨年の5月だった。N高でロケットリーグに親しむ8人の中から「相性が良かった」4人でチームを結成した。「1点も取られなければ負けない」をスローガンに守備を重視した。通信制などで学び離ればなれの地で活動するが週に2回、オンラインでつながり、他のチームと練習試合を繰り返した。それ以外の日は個人で練習に励んできた。

 居住地が離れていたこともあり、初めてメンバーが顔を合わせたのは大会を目前に控えた10日だった。実際に会うと、ゲームに関してだけでなく「話が合った」という。そして迎えた決勝直前には「行くぞ」と手を合わせて気合を入れ、試合後は「よっしゃー」とハイタッチした。五十嵐さんは「何よりも、楽しかった」と振り返った。大津さんの卒業でチームは再編されるが、五十嵐さんと信本さんは「2連覇を目指す」と意気込んだ。【森野俊】

ライバルに肉薄 大阪府立大高専

 大阪府立大高専の主将、「kazuryu(カズリュウ)」こと多胡(たご)和馬さん(3年)は惜敗したN高との決勝を振り返り「ジャンプもシュートも、すべてにおいてN高が上だった」と冷静に語った。

 強豪N高に勝つため、毎日5、6時間練習し決勝大会に臨んだ。特に多胡さんにとっては、友人でライバルでもあるN高主将、「tetu」こと、大津哲郎さんは負けたくない相手だった。

 決勝は第1ゲーム序盤から苦しい展開になった。多胡さんがゴール枠内に放ったシュートをN高は連係しながら何度も防いでいく。カウンターで先制点を許した。ただ、府立大高専は諦めなかった。先制された直後、多胡さんがこぼれ球を押し込み同点弾を放つ。1点を取られ、第1ゲームを落とすが、1点差と迫ったことで自信をつけた。第2ゲームも3―1から残り2秒で1点を返し、意地を見せた。第3ゲームも落とし、結果はストレート負けとなったが、多胡さんは言い切った。「tetu君の背中を追いかけて成長してきた。決勝で納得いくプレーができたので悔いはない」【杉本修作】

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