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バッハ氏、政治色強く モスクワボイコット、スポーツ界無力痛感

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 きらめく光を浴びながら、東京オリンピック・パラリンピックの主会場、国立競技場に立つ小柄な男性。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長だ。人気テレビ番組にならい、こう問いただしたかった。「YOUは何しに日本へ?」【田原和宏】

 バッハ氏は昨年11月に来日した。新型コロナウイルスの感染が欧州で再拡大し、日本にも第3波が押し寄せようとしていた時のことだ。「タイミングが悪すぎる」と心配する声も聞かれたが、IOCをよく知る政府関係者は「来日の目的は新首相に会う。それに尽きる」とささやいた。報道機関の世論調査では開催を求める声は2~3割にとどまる。開催に強い意欲を示してきた安倍晋三前首相は体調悪化で辞任。後任の菅義偉首相と早く関係を結ぶ必要があった。

 地ならしに駆り出されたのが、国際体操連盟(FIG)会長でIOC委員の渡辺守成氏だ。渡辺氏は昨年11月の体操の国際大会を成功裏に収めた。渡辺氏は「大会が失敗していたら来日はなかった。バッハ会長は世界保健機関(WHO)などからワクチン開発の情報も得ていたようだ」と言う。常に政治的な動きを見せるバッハ氏。どのような人物なのか。

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