特集

愛知知事リコール

愛知県知事の解職請求(リコール)を目指した運動。提出された署名の約8割で無効とみられる不正も判明しました。

特集一覧

松尾貴史のちょっと違和感

愛知知事リコール署名不正 河村市長の責任いかに

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
松尾貴史さん作
松尾貴史さん作

 愛知県の大村秀章知事に対するリコール(解職請求)署名不正事件は、無残な格好の悪さをさらしている。署名活動で不正を行うという、民主主義そのものに対するイメージダウンに、まれに見る「貢献」をした。

 紛れもないこの運動の中心人物の一人、河村たかし名古屋市長は、今後の身の振り方について、「今出馬を断念したら、不正署名運動に関与したと認めることになるから」という理由で来期に向けて市長選に出馬する意向だと一部で報じられた。しかし、「自分は関与していない」という、保身の状況証拠づくりのために再出馬するのは、政治のあからさまな私物化ではにゃあか。おりしも市民団体が、河村市長に対して政治的及び道義的責任を問い、辞任を求める決議を出した。

 河村市長は、あれほど率先して運動を引っ張ってきたにもかかわらず、「私は中心人物ではない」と距離感のある言い訳をしている。「愛知100万人リコールの会」のチラシに会長の高須克弥氏と共に2人の顔が大きく印刷されているのに、この逃げ口上はどう考えてもおかしいのではないか。コロナ禍において、連日のように街頭宣伝をしまくり、43万人分の署名も提出して、「中心人物ではない」「私も被害者」なのだと言う。このような事態を招いた中心にいたことは確かなのに、責任を取って辞職するどころか、再選を目指すというならば、その厚顔無恥には驚くばかりだ。

 盟友の高須氏は、…

この記事は有料記事です。

残り1044文字(全文1632文字)

あわせて読みたい

注目の特集