英王室にとって「第3の危機」に メーガン妃発言で専門家の見方は

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米テレビのインタビューに答えるヘンリー王子とメーガン妃=AP
米テレビのインタビューに答えるヘンリー王子とメーガン妃=AP

 英王室の公務を退いたヘンリー王子の妻メーガン妃が、米テレビのインタビューで、長男を妊娠した際に肌の色を懸念する声が王室内から上がったと告白したことが波紋を広げている。英国事情に詳しい黒岩徹・東洋英和女学院大名誉教授は、ダイアナ元妃死去の騒動などを取り上げ「英王室にとって『第3の危機』になるのではないか」と指摘している。【聞き手・川上珠実】

 ――一連の問題をどう見ていますか。

 エリザベス女王が1952年に即位してから、英王室には2回の危機があった。55年に起きた第1の危機は、女王の妹のマーガレット王女(2002年に死去)が離婚歴のある男性と結婚しようとして英国中が大騒ぎになったことだ。そして、第2の危機はダイアナ元妃を巡る問題だ。97年にダイアナ元妃が亡くなったとき、女王が滞在先のスコットランドから弔問のためにロンドンに来なかったことに批判が集まり、英王室の支持率が下がった。

 今回、ヘンリー王子夫妻は王室内部の私的な会話を暴露してしまった。まさに、夫だったチャールズ皇太子の言動を明かしたダイアナ元妃の行動と同じだ。さらに、その内容は、英国では触れてはならないとされている人種問題についてだった。人種的な偏見を持っている王族がいるのではないかという批判の目が王室に向けられると同時に、ヘンリー王子の行動自体が王族の一人としてふさわしくないという批判も出ている。国民の批判が募れば、英王室にとって第3の危機となる恐れがある。

暴露は子供じみている

 ――ヘンリー王子夫妻の行動のどの点が批判されているのでしょうか。

 プライベートなことを公にすることは、王室の一員として失格だし、本来、英国の紳士、淑女としてやってはいけないことだ。それ…

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