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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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防災訓練の本気度=永山悦子

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首都直下地震を想定した机上防災訓練で、対応を話し合う川越市立霞ケ関西中の先生たち=同中で2021年3月4日、永山悦子撮影
首都直下地震を想定した机上防災訓練で、対応を話し合う川越市立霞ケ関西中の先生たち=同中で2021年3月4日、永山悦子撮影

 小学生のころ、防災訓練で「地震が起きました」という放送に合わせて机の下に潜りながら、「早く終わればいいのに」と考えたことを思い出す。防災訓練なんて、そんなものだと思っていた。

 今月はじめ、埼玉県川越市の霞ケ関西中で実施された教員向け机上防災訓練を見学した。平日の午前8時5分に首都直下地震が起きたという設定。部活動の朝練が終わり、登校中やまだ家にいる生徒も多い時間帯。生徒の安否確認が難しいタイミングだ。

 訓練を計画したのは、各地の防災教育を支援する地震学者の大木聖子(さとこ)・慶応大准教授。大木ゼミの学生が、先生たちにカードを配っていく。そこには「体育館の天井が落下」「1年の生徒が過呼吸に」「3年の生徒が泣いている小学生を連れてきた」「通学路の橋が落ちたと連絡」など不測の事態が書かれ、それらに対処するのだ。

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