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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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はやぶさ2、小惑星の試料解析の舞台裏 予想との違いに驚き/上

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はやぶさ2から届けられたカプセルを開封する作業に取り組むプロジェクトメンバー=2020年12月、JAXA提供
はやぶさ2から届けられたカプセルを開封する作業に取り組むプロジェクトメンバー=2020年12月、JAXA提供

 探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った大量の砂や石。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、相模原市にある専用施設でそれらを分類し、カタログを作る「キュレーション」と呼ばれる作業を進めている。キュレーションにはどんな苦労があるのか。小惑星探査のときに得たデータとこれからの物質分析の意外な関係とは。現場の専門家に取材した。2回にわたって紹介する。【永山悦子/オピニオングループ】

 今年2月に開かれたはやぶさ2プロジェクトチームの記者説明会で、驚く事実が明らかになった。リュウグウの物質が「想定よりも硬かった」というのだ。

 はやぶさ2は2019年2月、リュウグウへ初めて着陸した。その時、着陸後上昇するはやぶさ2のカメラに映ったのは、リュウグウ表面の物質が紙吹雪のように舞い散る様子だった。着陸の衝撃で粉々になった物質とみられ、上空から観測したリュウグウの密度が小さかったことと合わせ、「リュウグウは、スカスカでもろい物質からできているのではないか」と考えられた。

 JAXAで地球外物質のキュレーションに取り組む「地球外物質研究グループ」の責任者を務める臼井寛裕(ともひろ)教授に「『硬い』というのは、どんな感覚だったのか?」を聞いてみた。すると、「私がつまんだわけではありませんが」と前置きしたうえで、状況を教えてくれた。

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【はやぶさ2】

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