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米在住医師が語るコロナワクチンと「集団免疫」の関係とは

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新型コロナウイルスのワクチンについて語る木下喬弘医師=スクリーンショットより
新型コロナウイルスのワクチンについて語る木下喬弘医師=スクリーンショットより

 2月17日から国内でも始まった新型コロナウイルスのワクチン接種。医療従事者が優先接種を受けた後、65歳以上の高齢者に対する接種が4月にも始まる。ワクチンの接種が始まることで期待できることは何なのか。コロナワクチンについて正しい情報を伝えようと日米の専門家が作ったインターネットサイト「こびナビ」の副代表で、米在住の医師、木下喬弘さんに話を聞いた。【聞き手 くらし医療部・金秀蓮】

ファイザー社ワクチン「重症化に予防効果」

 ――米ファイザー製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンが日本でも承認され、医療従事者への接種が始まりました。ワクチン接種によって、何が期待できるのでしょうか。

 ◆まず、ワクチンの効果は個人と集団とに分けて考えるのが大事です。個人への利益は、感染を抑える▽発症を抑える▽重症化するのを抑える――の三つに分けて考えることができます

 ファイザー製のワクチンは、米国など4万4000人を対象にした臨床試験で95%発症を抑える効果が確認されました(New Engl J Med. 2020;383:2603-15.)。感染したとしても症状が出ないということは、個人の利益として非常に重要です。95%の有効性が確認できたということはとてもポジティブなことです。

 次に重症化を予防できるかどうかですが、2月24日に医学雑誌に掲載されたイスラエルの大規模研究で、92%の重症化予防効果があることが報告されました(New Engl J Med. DOI: 10.1056/NEJMoa2101765)。日本でも承認申請がされた米モデルナ製のワクチンの臨床試験では、重症化した人が非接種群のうち30人で、接種群は0人と明らかにワクチンを打った人の重症化が少なかったのです(New Engl J Med. 2021;384:403-416.)。免…

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