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外国人技能実習生に残業代を支払わなかったなどとして前橋労働基準監督署は15日、農業を営む前橋市の「アグリ宮城」と同社取締役の男性(63)を労働基準法違反容疑で前橋地検に書類送検した。
送検容疑は、技能実習生1人に対し、2019年2~7月の残業代の一部(計約9万円)を支払わなかったほか、労使協定を結ばずに賃金から居住費などを差し引いたり、20年9月の休業手当(計約3万円)を支払わなかったりしたとしている。認否は明らかにしていない。
労働組合「総合サポートユニオン」の青木耕太郎共同代表は「実習先の問題が刑事事件になるのは珍しい。実習生を雇う企業に向け、人権侵害をしてはいけないというメッセージになる」と話した。【妹尾直道】