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聖火ランナー辞退「国挙げた歓迎の空気ない」 メダリストの理由

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インタビューに答える秋山里奈さん=東京都品川区で2021年3月11日、宮本明登撮影
インタビューに答える秋山里奈さん=東京都品川区で2021年3月11日、宮本明登撮影

 2012年のロンドンパラリンピック競泳金メダリストで、東京オリンピックの聖火ランナーを辞退した秋山里奈さん(33)が、毎日新聞のインタビューに応じた。聖火ランナーの辞退が相次ぐ中、五輪・パラ出場経験者が取材に応じるのは珍しい。地元の神奈川県で「元気な姿を見せたい」と楽しみにしていた全盲の元スイマーは、なぜ辞退したのか。【聞き手・池田直】

ロンドン「金」秋山里奈さん

 ――最初に聖火ランナーを引き受けた経緯は。

 ◆19年10月に、神奈川県から候補者として推薦する連絡をもらった。とても名誉なことで、区間も地元の伊勢原市だった。伊勢原の人たちにはずっと応援してもらっていたので、また元気な姿をお見せすることができたらいいなと受けることを決めた。

 ――辞退した理由は。

 ◆20年に入り、新型コロナウイルス感染症はどんどん拡大していた。当初、聖火リレーは20年6月だったが、このまま聖火リレーや五輪・パラを開催できるのかという気持ちが大きくなった。そもそもこの状況で実施すべきなのだろうか、という考えも湧いてきた。20年3月に五輪・パラが延期になったが、自分の中でコロナ下での開催への疑問は大きくなり、もし再び選んでもらった際は辞退する方向で考え始めていた。

 今年の2月25日に県から聖火リレー依頼の正式な連絡を受けた。もちろん迷いはあった。伊勢原の人たちは私が走ることをとても楽しみにしてくれていたからだ。回答期限の3月2日まで、本当に辞退することが正しいかをもう一度考え直した。それでも結論は変わらなかった。

SNSなどで批判、意見言う怖さ

 ――辞退者として氏名…

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