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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月9日~25日)の特集サイトです。

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中日・高橋宏斗、後輩に「日本一任せた」 センバツ・中京大中京

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ドラフト会議で中日から1位指名を受けてガッツポーズをする中京大中京高の高橋宏斗投手=名古屋市昭和区の同校で2020年10月26日午後5時39分、兵藤公治撮影 拡大
ドラフト会議で中日から1位指名を受けてガッツポーズをする中京大中京高の高橋宏斗投手=名古屋市昭和区の同校で2020年10月26日午後5時39分、兵藤公治撮影

 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に出場する中京大中京(名古屋市昭和区)。今春、同校を卒業し、ドラフト1位で指名されたプロ野球・中日で新たな一歩を踏み出す高橋宏斗投手(18)は、自らが果たせなかった日本一の夢を後輩たちに託す。【構成・細谷拓海】

 3月1日が卒業式でした。中日の新人合同自主トレーニングやキャンプがあったので、学校に行くのは約2カ月ぶり。後輩たちと会うのもセンバツ出場決定後は初めてだったので、練習前に「おめでとう。勝ってこいよ」と声をかけました。(2年生は)最上級生となり、顔つきも変わっていたので、心配はいらないと思います。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、出場が決まっていたセンバツの中止が3月11日に決まりました。ずっとセンバツ優勝を目標に練習してきたので、モチベーションの維持が難しかったです。そんな中、大きかったのが主将の印出(太一)にかけられた「ここで終わるチームではないだろう」という言葉でした。同級生は29人で、高め合える仲間がいたからこそ、ここまで成長できたと感じます。

 春に続き、夏の甲子園も中止でしたが、8月の交流試合で甲子園のマウンドに立つことができました。甲子園はずっと目標にしてきた場所。グラウンドに足を踏み入れた瞬間、開放感やスタンドの広さを感じて鳥肌が立ちましたね。「ここが甲子園か」と。試合を経験し、「もう一度この舞台でやりたい」「今度は観客の前で投げたい」という思いも強くなりました。メンバーは3年生だけでしたが、刺激を受けた後輩たちも「甲子園に出たい」という気持ちをより強く持ってくれたと思うので、良い影響を与えられたかなと思います。コロナの厳しい状況の中で開催してくれた関係者には感謝の気持ちでいっぱいです。

 昨秋の県大会、東海大会で連覇した後輩たちの戦いぶりは全て見ました。意識の高い選手が集まり、組織力はずばぬけていると思います。エースの畔柳(亨丞)は直球が150キロを超え、カーブ、スライダーもすごく良い。全国を見てもあれだけ自信を持って真っすぐを投げられる投手はいないと思いますし、後輩ですが尊敬しています。いつも通りやれば、負ける相手はいない。自分たちが成し遂げられなかった分、「日本一は任せたぞ」と言ってきたので、ぜひセンバツで優勝してもらいたいですね。

 自分自身もこれからプロ1年目のシーズンが始まります。しっかりと状態を上げ、一日も早く1軍で活躍することを目標にやりたいと思っています。

たかはし・ひろと

 2002年生まれ、愛知県出身。小学2年で野球を始めた。高校では1年夏からベンチ入り。19年秋の明治神宮大会で優勝し、20年甲子園高校野球交流試合では延長十回を完投した。最速154キロの速球や多彩な変化球が持ち味で、同年のプロ野球ドラフト会議で1位指名された中日に入団。

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