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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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かく闘う・監督対談

具志川商×八戸西 21世紀枠の「似たもの」対決 選抜高校野球

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オンラインで対談する八戸西の小川貴史監督(左)と具志川商の喜舎場正太監督=2021年3月12日、藤田健志撮影 拡大
オンラインで対談する八戸西の小川貴史監督(左)と具志川商の喜舎場正太監督=2021年3月12日、藤田健志撮影

 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。1回戦から注目対決が目白押しの今大会。互いの戦い方などを語ってもらう両監督のオンライン対談第2回は、大会第3日第1試合の具志川商(沖縄)の喜舎場正太監督と八戸西(青森)の小川貴史監督。史上3回目となる21世紀枠同士の対決は「本州最北端」と「日本最南端」の両県の激突でもある。小川監督がそこに感じ取った「勝機」とは。

 ――相手が21世紀枠と聞いて。

 ◆八戸西・小川監督(以下、小川) 21世紀枠の学校は同じような仲間。すごくうれしい。

自慢の直球は重く球威がある具志川商の新川俊介投手=長崎県諫早市の市第1野球場で2020年11月1日午後2時34分、野村和史撮影 拡大
自慢の直球は重く球威がある具志川商の新川俊介投手=長崎県諫早市の市第1野球場で2020年11月1日午後2時34分、野村和史撮影

 ◆具志川商・喜舎場監督(以下、喜舎場) 似たようなチームがあって、もし戦ったら面白くなると思っていた。

 ――相手チームの印象は。

 ◆小川 あまり情報がなくて、困っている。

 ◆喜舎場 何も隠していない。取り上げてもらっていないだけ(笑い)。

 ◆小川 新川投手は素晴らしいピッチャー。攻撃は機動力で来るという情報もある。いろんな準備をしなければならない。

 ◆喜舎場 長身ピッチャーの福島投手のように、(沖縄)県内に190センチの長身はいない。見たことのない角度で球威もあるという。攻撃は得点率が高く、波に乗せると手ごわい相手。

身長189センチからの角度がある直球が武器の八戸西・福島蓮投手=青森県八戸市で2021年1月30日、吉田航太撮影 拡大
身長189センチからの角度がある直球が武器の八戸西・福島蓮投手=青森県八戸市で2021年1月30日、吉田航太撮影

 ――理想の試合展開は。

 ◆小川 うちは打力を一冬やってきた。その成果を出せれば、うちの流れにはなる。

 ◆喜舎場 少ないチャンスで足も絡めながら1点。守備からリズムをつくって攻撃に結びつけたい。

 ――冬場の練習によるレベルアップは。

 ◆小川 青森は雪があるので、1回も外で練習せずにきている。3月にピークをもってくるのは初めてで難しかったが、冬にやってきたことをしっかり出したい。

 ◆喜舎場 僕らは今までも半袖でやっているくらいなので、寒さ対策は全然できていないが、徹底的に振る力をつけてきた。

 ――自チームのキーマンと相手チームの警戒選手は。

 ◆小川 ピッチャーは福島、バッターは4番の広田。具志川商さんは新川投手だけでなく、他にも良いピッチャーがいる。

昨秋の公式戦で、チーム一の6打点を挙げた具志川商の狩俣伊吹選手=沖縄県うるま市で2021年1月31日、田鍋公也撮影 拡大
昨秋の公式戦で、チーム一の6打点を挙げた具志川商の狩俣伊吹選手=沖縄県うるま市で2021年1月31日、田鍋公也撮影

 ◆喜舎場 新川はもちろん、投手陣を引っ張るキャッチャーの比嘉。打撃に関しては狩俣。福島投手を打てないと勝機がない。

 ――互いのチームのことで気になることは。

 ◆小川 寒さ対策は、青森からすると(甲子園は)暖かいのでうちに分があると思うが。

 ◆喜舎場 慣れない環境で体が動かなくならないように情報を得ながらやっている。

 ――選手たちが体をつくったり、元気になったりする「力飯(ちからめし)」は。

 ◆小川 「田子のにんにく」が入ったおにぎり。

 ◆喜舎場 (自身の勤務先の)社長が寒さ対策で、現地で食べる「ソーキ汁」を調達してくれた。

 ――1回戦への意気込みを。

 ◆小川 甲子園で2勝という目標を掲げていたが、まずは一回校歌を歌いたい。全力で気持ちの良い戦いをしたい。

4割2分9厘と昨秋の公式戦で高打率を残し、主将を務める八戸西の宮崎一綺選手=青森県むつ市のしもきた克雪ドームで2021年2月21日午後3時44分、南迫弘理撮影 拡大
4割2分9厘と昨秋の公式戦で高打率を残し、主将を務める八戸西の宮崎一綺選手=青森県むつ市のしもきた克雪ドームで2021年2月21日午後3時44分、南迫弘理撮影

 ◆喜舎場 いろんな環境の中で同級生と戦う。初出場で同じ県立高校で21世紀枠。どちらが勝っても初めてだらけ。一戦一勝、全力で胸を借りるつもりでチャレンジャーとして挑みたい。

(かく闘う・監督対談第3回は「福岡大大濠×大崎」です)

具志川商(沖縄)

 1977年、宜野座、石川、前原の3校の商業科を統合して創立。「情報システム科」や「リゾート観光科」など4学科による商業教育を実践。生徒が商品販売を体験する「具商デパート」は地域で人気を博す。79年創部の野球部は過去、主要県大会で8強が最高だった。

喜舎場正太

 きしゃば・しょうた 1987年5月10日生まれ。具志川商高、浜松大では投手。2010年から島田樟誠高(静岡)で野球部副部長を務めた後に沖縄に戻り、17年9月、建設会社に勤めながら母校のコーチに就いた。19年7月に監督就任。甲子園は春夏通じて初舞台。

八戸西(青森)

 1975年に創立し、野球部も同年創部。普通科に加え、2001年にスポーツ科学科が設置された。校訓は「自啓自発」。スケート部、柔道部も全国クラス。OBにラグビーU20元日本代表の佐々木剛(東芝)ら。

小川貴史

 おがわ・たかし 1983年6月23日生まれ。青森県出身。八戸西高で内野手。駒大を経て一般企業に勤務しながら、2011年から母校の外部コーチに就いた。12年から県内の特別支援学校に臨時講師で赴任した。18年4月に監督就任。八戸高等支援学校の数学科教諭。

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