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第103回全国高校野球選手権

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紡ぐ思い・センバツ2021北海

選手紹介/上 木村大成投手 投球に磨き、幅広く /北海道

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札幌ドームでの紅白戦に登板した木村投手=札幌市豊平区で2021年2月19日、三沢邦彦撮影 拡大
札幌ドームでの紅白戦に登板した木村投手=札幌市豊平区で2021年2月19日、三沢邦彦撮影

 プロ野球・北海道日本ハムが2023年に開業を予定する新球場の建設が進む北広島市出身。小学1年の時に地元チームで野球を始めた。同市立東部中野球部で指導した三根貫太朗教諭(30)は「負けず嫌いで高い向上心を持ち、自分で考えながら練習に取り組んでいた」と振り返る。

 三根教諭は北海野球部OB。2008年夏の甲子園に2番左翼手として出場している。現在は新篠津中野球部の監督で「日常生活は野球につながる。あいさつや人の話しの聞き方など人間的な成長を求めている」。北海野球部で学んだことは、中学で指導する根底となっている。

 この冬。チームを支えるエース左腕は、さらなる進化を遂げようとしている。昨秋の公式戦では1、2球しか投げたことのないチェンジアップに積極的に取り組み、「右打者の真ん中からアウトコースへボール球になるイメージ」で投球の幅を広げようとしている。「秋は甘い球も打たれなかったが、全国では通用しない。打者を抑えるには速いボールも必要」と、一番自信があるという右打者の胸元への直球とスライダーにも磨きをかけている。

 センバツ開幕までの道のりは手探りの状態が続いた。2月に予定していた本州合宿が新型コロナウイルスの影響で中止となり、練習は自校の雪深いグラウンドでのキャッチボールや、札幌ドームなどでの室内施設の利用を余儀なくされた。

 しかし、札幌ドームで2月にあった紅白戦では、昨年の同時期より5キロ速い最速144キロをマーク。「力のあるボールを投げようとすると、体重移動の時に体が開く。決めにいったボールが外れたり、落ちたりして空振りが取れなかった」。課題を乗り越えながら「甲子園で投げる楽しみの方が大きい。早く試合勘を取り戻したい」と本番を見据える。

 チームは3月上旬に本州入り。練習試合で3試合に先発し、実戦感覚を取り戻している。道内投手は過去のセンバツで12人が完封勝ちしている。昨秋は全道大会の準決勝と決勝で完封劇を演じた左腕が、道内13人目の投手として名を刻めるか注目される。

 10年ぶりのセンバツに挑む後輩に向け、三根教諭は「一戦必勝。開幕試合で緊張すると思うが、甲子園のマウンドに立つために野球を続けてきた成果を発揮してほしい」とエールを送った。【三沢邦彦】

     ◇

 令和初開催のセンバツ開幕戦で勝利を目指す北海。チームのキーマンを紹介する。


センバツで完封勝利した投手

第32回 佐藤進(北海)     3―0法政一

第41回 長谷川好道(釧路第一) 2―0帝京五

第45回 黒田勇(函館有斗)   5―0前原

第47回 中村明志(札幌商)   2―0伊都

第58回 西沢昌真(函館有斗)  2―0智弁学園

第60回 西中紀和(北海)    4―0西条農

第82回 又野知弥(北照)    2―0秋田商

第83回 玉熊将一(北海)    1―0天理

第85回 前田知輝(遠軽)    3―0いわき海星

     大串和弥(北照)    7―0菰野

第86回 伊藤大海(駒大苫小牧) 3―0創成館

第87回 大沢志意也(東海大四) 3―0前橋工

 ※道内選手がセンバツで初めて完封を記録したのは、北海の佐藤進さん。法政一との準々決勝で被安打2、11三振を奪った。校名は当時

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