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第103回全国高校野球選手権

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先輩からエール/2 元フィギュアスケート選手 小塚崇彦さん(32) 「丁寧に、思い切って」挑戦 /愛知

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2010年バンクーバー冬季五輪で演技する小塚崇彦さん=パシフィックコロシアムで2010年2月16日、須賀川理撮影 拡大
2010年バンクーバー冬季五輪で演技する小塚崇彦さん=パシフィックコロシアムで2010年2月16日、須賀川理撮影

 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に出場する中京大中京(名古屋市昭和区)。夢舞台で存分に力を発揮することを願い、卒業生から後輩たちへのエールが届いた。今回は、元フィギュアスケート選手の小塚崇彦さん(32)に高校時代の思い出や、野球部への激励の言葉を寄せてもらった。【構成・芳賀竜也】

 僕が中京大中京に入学したのは2004年で、ちょうどその年に、野球部が夏の甲子園への出場を果たしました。僕の学年は、中京大中京にスポーツクラスができた第1期生で、クラスメートの小川佳矩(よしのり)君が甲子園の土を踏みました。小川君は開幕直前に髄膜炎になってしまった先輩の代役を務めたばかりか、1年生ながら中軸打者として活躍し、8強入りの原動力になりました。級友の活躍に触れ「自分ももっと頑張らないといけないな」と思ったことを覚えています。

 僕自身も、野球は好きなスポーツです。大学時代や社会人になってからも草野球チームに入れてもらい、楽しんでいます。12年に東京ドームで行われた第83回都市対抗野球大会では、所属していたトヨタ自動車の一員として、豊田市―札幌市(JR北海道)戦で始球式を務めました。この時はカーブを投げ、結構いいところに決まったと思います。

 僕が試合に臨む時のキーワードは「丁寧に、思い切って」です。一見、正反対のことのようにも思えますが、練習を通じて身につけた「守らなければいけないこと」を守り、それでいて萎縮することなく、やるべきことはきっちりと大胆にやり切る。そうすれば、プレーしていてもいい方向に進むと思います。

 今回のセンバツは、観客数の上限が1万人と聞きました。大勢の人の前でプレーする経験は、やった人にしか分かりません。それをしっかりと感じることができれば、野球だけではなく、人生の学びにもなります。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツの場が減ったりなくなったりしました。しかし、皆さんがスポーツで頑張っている姿は、見ている人たちの気持ちを明るくします。クラスメートや監督、コーチら身近にいる人々のために頑張るのはもちろんのこと、新聞やテレビなどメディアを通じて応援してくれる多くの人たちのために、精いっぱいプレーしてくれることを期待しています。繰り返しになりますが「丁寧に、思い切って」。これが僕から皆さんに贈る言葉です。=つづく


 ■人物略歴

小塚崇彦さん
小塚崇彦さん

小塚崇彦(こづか・たかひこ)さん

 1989年生まれ、愛知県出身。5歳でフィギュアスケートを始め、2010年バンクーバー冬季五輪8位入賞、11年世界選手権銀メダル。現役引退後もトヨタ自動車に所属し、スケート教室やスペシャルオリンピックス日本の普及活動などで活躍している。

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