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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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強く、前に・21センバツ明徳義塾

戦力分析/中 守備力 無失策、サードの存在感 長打防ぐ外野の堅さも伝統 /高知

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ノックを受ける米崎薫暉主将(右)ら=高知県須崎市で、北村栞撮影 拡大
ノックを受ける米崎薫暉主将(右)ら=高知県須崎市で、北村栞撮影

 高校野球の世界でも「打高投低」の傾向が続く中、チームはぶれずに「守り勝つ野球」を目指してきた。今年のチームは昨秋の大会のレギュラー9人のうち4人が身長170センチ以下、5人が体重60キロ台と非常に小柄。全国の並み居る強豪にパワーで劣るチームを支えているのが高い守備力だ。

 「左ピッチャーの時はサードがうまくないといかん」。馬淵史郎監督の言葉通り、昨秋の大会ではサードを守った梅原雅斗選手(2年)が大きな存在感を放った。右打者の強烈な当たりが何度も飛んできたが、どんな打球でも体で止めてアウトにするのが身上。県予選、四国大会通じて無失策で、攻撃につながる良いリズムを作ってきた。

 ショートの米崎薫暉主将(2年)は1年時からレギュラーとして夏の甲子園にも出場した。その2回戦、智弁和歌山戦の七回ではダブルプレーで攻守交代という場面でイレギュラーバウンドした球を捕れず、そこからの大量失点でチームが逆転負けを喫するという悔しい思いを経験。だがそれを乗り越え、昨夏の交流試合ではヒット性の当たりをダイビングキャッチでアウトにするなどファインプレーも見せ、甲子園での苦い記憶を上書きした。昨秋の記録は3失策だが、ほとんどは球のイレギュラーバウンドによるもの。四国大会決勝では8個のゴロを全て冷静にさばくなど堅実さは折り紙付きだ。チーム一の強肩で「捕球できればアウトにできる」という絶対の自信がチーム全体を支えている。

 昨秋の大会で無失策だった外野守備の堅さも明徳義塾の伝統だ。井上航輝選手(1年)や山蔭一颯選手(2年)は足の速さを生かして守備範囲が広く、簡単には長打にさせない。元々ピッチャーだった山蔭選手は肩も強く、バックホームのコントロールに定評がある。相手のチャンスを奪うプレーにつながれば一気に流れをたぐり寄せられる。

 初戦の相手となる仙台育英(宮城)は昨秋の公式戦で82得点と強打でも知られ、優勝候補の一角にも名前が挙がる。全国トップレベルの明徳の守備力で、相手打線を勢いに乗らせないことが勝利への絶対条件になりそうだ。【北村栞】

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