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古賀攻専門編集委員の政治を中心としたコラム。

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デジタル+民主主義=古賀攻

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 政府が突貫で開発を進めている新型コロナウイルスワクチンの接種記録システムは、単に進捗(しんちょく)状況の把握にとどまらず、デジタル統治と民主主義を両立させられるかどうかに本質があると思う。

 河野太郎行政改革担当相が平井卓也IT担当相の助言を受けて新システムの構築を表明したのは1月25日。感染者情報の管理システム「HER-SYS」でも、感染者との接触確認アプリ「COCOA」でもつまずき続きなのに大丈夫かと、政府内もざわめいた。

 IT能力の問題はあるにせよ、新システムの肝は、個々人の接種記録をマイナンバーとひも付けて一元管理することにある。

 マイナンバーは日本に住民票のある全員に割り振られる12ケタの個人識別番号。制度導入に先立つ2015年5月、当時の甘利明担当相は記者会見で「♪私以外私じゃないの~」と奇抜な歌まで口ずさんでPRしたが、政府に情報を吸い取られる薄気味悪さからか利活用はずっと…

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