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こだわりの一品

世界各国・地域には独自の文化がある。駐日大使や公使らは自国のどの「一品」にこだわりを持っているのか。その魅力を紹介する。

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父は盆栽好き 日比関係に尽力、フィリピン大使の家族の歴史

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父と母の写真を紹介するホセ・カスティーリョ・ラウレル5世・特命全権大使=東京都内で2021年3月10日午前11時33分、石山絵歩撮影
父と母の写真を紹介するホセ・カスティーリョ・ラウレル5世・特命全権大使=東京都内で2021年3月10日午前11時33分、石山絵歩撮影

 「私はジオラマを作るのが好きです。ジオラマの歴史はですね……」。各国の駐日大使のこだわりの一品を紹介するこのコーナーのために訪れた東京都内のフィリピン大使館。出迎えてくれたホセ・カスティーリョ・ラウレル5世・特命全権大使(76)は自己紹介をした後に、そう語り出した。何を話しても結局そこに行き着く大使のこだわりはジオラマではなく、歴史だ。今回は、日比関係の歴史にも重なる大使の家族の歴史を紹介する。

 大使の祖父は、第二次世界大戦中の日本占領期(1942~45年)にフィリピンの大統領を務めたホセ・パシアノ・ラウレル・イ・ガルシア氏。父は、自身と同じ駐日大使を務めたホセ・ソテロ・ラウレル3世だ。「父は日本の陸軍士官学校で学び、今の東京大学を出ました。そして、第二次大戦直後に連合国側に逮捕されました」

 父のラウレル氏は10カ月を巣鴨拘置所で過ごした後に釈放された。その後は60年…

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