切り札のココア、「残念なアプリ」に 背景にある霞が関の流儀

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新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向けアプリ「COCOA(ココア)」=吉田航太撮影
新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせるスマートフォン向けアプリ「COCOA(ココア)」=吉田航太撮影

 新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を知らせる政府のスマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」。導入当初は感染抑制の「切り札」と期待されたが、一部で陽性者と接触しても通知が届かないなどの不具合が頻発した上に、いまだグーグルなどの基本ソフト(OS)の最新仕様に対応していないことも明らかになり、「残念なアプリ」に成り下がってしまった。背景にあるのは、デジタル化に遅れた霞が関の流儀だ。

 「バージョンアップする以前のところ(の不具合)で引っかかっていたので、余裕がなかった」。平井卓也デジタル改革担当相は3月16日、昨年秋ごろまでに更新されたグーグルやアップルのOSの機能を利用するための最新仕様に、ココアが今も対応できていない理由を問われ、こう釈明した。ココアの開発や運用には、3億9036万円が投じられているのに、「余裕がなかった」とはどういうことか。理由を探ると、アプリの開発と運用に慣れない政府の甘い発注方法が見えてきた。

 ココアは、グーグルのOS「アンドロイド」で昨年9月以降、約4カ月にわたり陽性者と接触しても正確な通知が受け取れない不具合が発生。厚生労働省が…

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