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第103回全国高校野球選手権

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かく闘う・監督対談

福岡大大濠×大崎 「九州大会と違う戦術」を予告 選抜高校野球

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九州対決となりオンラインで対談する福岡大大濠の八木啓伸監督(左)と大崎の清水央彦監督=2021年3月12日 拡大
九州対決となりオンラインで対談する福岡大大濠の八木啓伸監督(左)と大崎の清水央彦監督=2021年3月12日

 第93回選抜高校野球大会(19日開幕)の1回戦注目カードに臨む両監督が戦い方などを語り合うオンライン対談。第3回は、大会史上初の1回戦での九州対決。21日の大会第3日第2試合で対戦する福岡大大濠の八木啓伸監督と大崎(長崎)の清水央彦監督は、ともに昨秋の九州大会決勝とは違う戦い方を予告した。

 ――相手の印象は。

 ◆大崎・清水監督(以下、清水) 能力ある選手が多い。投手は強い球を投げ、打撃もみんな長打を打つ。

昨秋の九州大会で3試合連続で完投した大崎の坂本安司投手=長崎県西海市で2021年1月30日、徳野仁子撮影 拡大
昨秋の九州大会で3試合連続で完投した大崎の坂本安司投手=長崎県西海市で2021年1月30日、徳野仁子撮影

 ◆福岡大大濠・八木監督(以下、八木) 坂本安司投手と調祐李捕手を中心に粘り強く、隙(すき)を与えない。走攻守でまとまりを感じる。

 ――九州大会決勝は両エースが登板しなかった。エース対決の実現は。

 ◆清水 調子がいい方を使いたい。もう1回ビデオを見て、右がいいのか左か。(左腕の)勝本晴彦もひと冬越えて良くなっている。勝てる方でいく。

【福岡大大濠-具志川商】1回戦に続く完投を5安打完封で飾った福岡大大濠の毛利海大=長崎市の長崎県営野球場で2020年11月3日午後2時4分、野村和史撮影 拡大
【福岡大大濠-具志川商】1回戦に続く完投を5安打完封で飾った福岡大大濠の毛利海大=長崎市の長崎県営野球場で2020年11月3日午後2時4分、野村和史撮影

 ◆八木 前回敗れているので違う戦いをしたい。ただ、毛利海大が中心のチーム。毛利が先発すると思う。

 ――理想の展開は。

 ◆清水 バンバン打って点差を広げたいが、力がない。いかに守って負けない野球を展開できるか。

 ◆八木 理想は終始リードだが、そうはならないはず。競った展開でも先手先手を取りたい。

 ――キーマンは。

 ◆清水 内野の要の村上直也。周りが下級生ばかりなので、統率して守り切れれば。

 ◆八木 毛利と川上陸斗。バッテリー中心にしっかり試合を作ってほしい。

 ――警戒する選手は。

 ◆八木 坂本投手。いかに打つかを考えている。

 ◆清水 毛利投手と、打者では山下恭吾選手。九州大会でホームランを打たれた。

昨秋の九州大会決勝で福岡大大濠を1失点に抑え完投した大崎の勝本晴彦投手=長崎県営野球場で2020年11月6日午後0時2分、矢頭智剛撮影 拡大
昨秋の九州大会決勝で福岡大大濠を1失点に抑え完投した大崎の勝本晴彦投手=長崎県営野球場で2020年11月6日午後0時2分、矢頭智剛撮影

 ――両チームとも下級生がスタメンにいる。若さや勢いなど、どんな形で出るか。

 ◆清水 正直、物足りなさがある。どのチームも同じだが、コロナ下で試合をこなせていない。今季も県外とできていない。未知数で、非常に心配だ。

 ◆八木 秋は怖いものなしでやれていたが、ひと冬越えて野球の難しさを感じてきた。不安はある。

 ――再戦が決まった時の心境は。

 ◆清水 くじでこうなったので。九州以外のチームと戦えるまで頑張りたいとモチベーションになっている。

 ◆八木 次は勝つぞ、とチーム全体がまとまった。

 ――清水監督は挑戦を受ける立場になる。

 ◆清水 九州大会決勝はともにエースを出していない。同じチームとやる感覚はない。

 ――甲子園で印象に残る試合は。

 ◆清水 私は(清峰コーチ時の2006年センバツ決勝で)0―21で負けた。甲子園は勢いが非常に大事だが、それだけではだめだと痛感した試合。いいあんばいをいかに作るかが監督の技量だと思う。

 ◆八木 甲子園はごまかしが効かない。印象的なのは、前回出場(17年)時の史上初の2試合連続引き分け再試合。今回も史上初の九州勢が初戦で対決。光栄です。

昨秋の九州大会決勝の大崎戦で、一回に本塁打を放った福岡大大濠の山下恭吾遊撃手=福岡市西区で2021年1月30日午後4時半、矢頭智剛撮影 拡大
昨秋の九州大会決勝の大崎戦で、一回に本塁打を放った福岡大大濠の山下恭吾遊撃手=福岡市西区で2021年1月30日午後4時半、矢頭智剛撮影

 ――意気込みを。

 ◆清水 九州同士で戦う意識は全然ない。何もかも初めてで緊張はあるが、しっかり勝てるような試合ができるようにやらせたい。

 ◆八木 負けた相手。チャレンジャー精神で挑みたい。

(かく闘う・監督対談第4回は「智弁学園×大阪桐蔭」です)

福岡大大濠

 1948年創立、野球部は51年に創部。96年に中学校を併設、2012年に共学化した。甲子園は過去春4回、夏3回出場。OBに山下舜平大(オリックス)、大石達也(西武コーチ)ら。剣道部、バスケットボール部は全国大会優勝経験がある強豪。

甲子園での戦績

センバツ  2勝4敗1分け

全国選手権 5勝3敗

八木啓伸

 やぎ・ひろのぶ 1977年8月10日生まれ。福岡大大濠高から立命館大に進み、現役時代は野手。卒業後4年間の銀行勤めを経て、2004年から母校のコーチをしながら教員免許を取得。部長を経て、10年に監督に就任。甲子園は春夏通じて2回目。地歴公民科教諭。

大崎(長崎)

 1952年創立。大島で炭鉱業が盛んだった64年には1学年の定員が400人だったが、人口減少で現在は全校生徒113人。大島は99年に対岸との橋が開通した。野球部創部は60年。61年秋の長崎大会優勝以降は低迷し、2019年秋に58年ぶりに長崎大会を制した。

清水央彦

 しみず・あきひこ 1971年2月23日生まれ。佐世保商高(長崎)で内野手。母校監督などを経て、2001年から清峰高(同)のコーチなどを歴任し、春夏4回の甲子園出場。09年に佐世保実(同)監督に就任し、12、13年夏出場。18年から現職。長崎県西海市教委職員。

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