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初心者でも「英ロードレース大会」 バーチャルな世界を疾走

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バーチャル自転車アプリ「Zwift」で自宅にいながらロンドンの観光名所ビッグベン付近を走る平野勝三さん。奥の本棚には本業のIT関連の本が並んでいる=大阪市中央区で2021年3月6日、猪飼健史撮影
バーチャル自転車アプリ「Zwift」で自宅にいながらロンドンの観光名所ビッグベン付近を走る平野勝三さん。奥の本棚には本業のIT関連の本が並んでいる=大阪市中央区で2021年3月6日、猪飼健史撮影

 すぐ前を走るドイツの選手を懸命に追いかけた。一心不乱にペダルをこいだ。3月上旬の週末、英ヨークシャー地方の11・7キロのコースを走る自転車のロードレース。「ゴールだ」。息を切らして駆け抜けた平野勝三さん(50)の結果は、米国や中国の選手を上回り参加16人中7位。噴き出る汗をぬぐい、心地よい疲労と充実感が全身を包んだ。

 だがここは日本。実際にペダルをこいでいたのは英国から約1万キロ離れた大阪市の高層マンション23階の自宅だ。トレーニング用自転車の前のモニターにはヨークシャーの街並み、そして自転車に乗ったアバター(自身の分身となるキャラクター)が映る。その脇の本棚には、本業であるIT関連の本がずらりと並ぶ。この自宅の一室から「出場」したのは、バーチャル自転車アプリ「Zwift(ズイフト)」のレースだった。

 平野さんは昨年10月に始めた初心者。「競技用の自転車に触ったことはなく、ここ数十年、ほとんど自転車にも乗っていませんでした。でもはまっています」。ズイフトは2014年に米国で開発されたアプリだ。床に固定した自転車の後輪と機械を連結させてペダルをこぐと、仮想のコース内で自身のアバターが進む。上り坂ではペダルが重くなり、他の選手の後ろにつくと空気抵抗が減ってペダルが軽くなる。実際の競技さながらの再現レベルだ。

 もともとは室内でのトレーニング用だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で屋外スポーツの実施が困難になった昨年以降、世界で利用者が増えた。登録アカウント数はこの1年間で約4割増の330万人になった。その一人が平野さんだ。

 テレワークが多くなった平野さんは体重が増え、一時は92キロに。妻に「痩せた方がいい」と言われ、…

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