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第103回全国高校野球選手権

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#わたしの新庄・3回目のセンバツへ

支える人たち/36 前監督 迫田守昭さん(75) /広島

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広島商との練習試合を観戦する迫田守昭さん=広島県三次市のみよし運動公園野球場で、中島昭浩撮影 拡大
広島商との練習試合を観戦する迫田守昭さん=広島県三次市のみよし運動公園野球場で、中島昭浩撮影

掲げた「文武両道」

 広島新庄が優勝した昨秋の中国地区大会以来、4カ月ぶりに三次市のみよし運動公園野球場で練習試合を観戦した。「まだやらにゃいけんことがいっぱいある」。昨春まで振った采配は宇多村聡監督に譲ったが、心はまだチームとともにある。

 監督に就いた2007年秋以降、守り勝つ野球でチームを全国区に押し上げた。野球一筋と思いきや「文武両道」を掲げる。「授業は1コマ50分。授業を真剣に受けられない選手は2時間の試合にとても集中できない」。選手たちには練習で気付いた点を書くノートに加え、授業で書いたノートも提出させた。

 「このノートでは少なくともメンバーになれません」「あなたの1日は3行で終わるのか」。返却するノートに厳しい助言を書く日もあったが、成長過程にある選手らへの激励を込めた。「ノートは今までの蓄積、明日へのバイブル。見返せば進歩がわかり、人間的な成長につながる。野球だけじゃ高校野球は終わらない」と言う。

 7日、広島新庄は昨夏の独自大会を制した広島商に続き、熊毛南(山口)に圧勝した。それでも「相手を苦しめるようなプレーがなかったね」とぽつり。一方で「今季初の実戦ということを割り引けばいい試合だった」とも語り、選手らに温かなまなざしを向けた。

 自ら手塩にかけた3年生に加え、宇多村監督も広島商の指揮官だった頃に指導した。教え子たちが挑むセンバツに「勝敗にこだわらず、自分たちの良い形を出すことに尽きる」とエールを送る。上田西(長野)との初戦が22日に迫り、選手たちの活躍を期待している。【中島昭浩】

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