復活ソニー、実力は本物か 脱電機へサブスク・ソフト事業で攻勢

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映画館の外壁に並ぶ「鬼滅の刃」の広告=横浜市西区で2020年11月18日、丸山博撮影
映画館の外壁に並ぶ「鬼滅の刃」の広告=横浜市西区で2020年11月18日、丸山博撮影

 ソニーの業績が好調だ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」でゲーム事業が拡大しているほか、アニメの大ヒットもあり、2021年3月期連結決算では最終(当期)利益が前期比86・4%増の1兆850億円と初めて1兆円を超える見込みだ。構造改革の末、長い低迷から脱し復活したと言われるソニー。4月には「ソニーグループ」に社名変更する予定だが、コロナ下で最高益を見込むその実力は本物か。

 家庭用ゲーム機「プレイステーション5」、アニメ「鬼滅の刃」……。このところヒットに恵まれるソニー。新型コロナの影響で国内の他の大手電機メーカーが減収減益に追い込まれる中、独り勝ちの状態だ。これらヒット商品から分かるように、ソニーに今や「電機メーカー」の面影はない。現在、ゲームや音楽、映画といったソフト関連の事業が売り上げの半分近くを稼ぎ出す。構造改革を経て多角化が進んだ結果で、ソニーの企画部門出身の長内厚・早稲田大ビジネススクール教授は「一つの事業が不振でも共倒れしない事業構造への転換がうまく進んだ」と話す。

 中でも、製品を売って終わりのビジネスから、サブスクリプション(サブスク)と呼ばれる課金型のビジネスにシフトしたことが大きい。

 サブスクは、毎月一定の料金で好きなだけサービスを利用できる仕組み。SMBC日興証券の桂竜輔シニアアナリストは「ゲームや音楽のサブスクは毎月安定した収益が上がり、ソニー全体が数年前から順調にキャッシュ(現金)を稼げるようになっている」と話す。ゲームのサブスク事業である「プレイステーションプラス」の会員数は世界で…

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