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対談 発足半年「菅政権とは何か」 ジャーナリスト・鈴木哲夫氏、毎日新聞専門編集委員・与良正男

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鈴木哲夫氏=藤井太郎撮影
鈴木哲夫氏=藤井太郎撮影

 菅義偉政権の発足から半年が過ぎた現在、国会は大荒れの模様である。新型コロナウイルス対策や総務省の接待問題などを巡り、菅首相の指導力の低下がささやかれ、次期衆院選が迫る永田町がザワザワしている。ジャーナリストの鈴木哲夫氏と、毎日新聞の与良正男専門編集委員が「菅政権とは何か」を語り合った。【構成・浜中慎哉】

首相の国家像見えてこない 鈴木氏

幹事長も「黒衣」発信力が欠如 与良委員

 ◆新型コロナ対策

 与良 発足から半年が経過した菅政権はコロナに翻弄(ほんろう)されてきました。ところが支持率は下げ止まり、微増でもある。

 鈴木 コロナワクチンへの期待感、要するに「ワクチン支持率」ですよ。でも、菅首相と側近、官僚の意思疎通が全く取れていないように感じます。菅首相は、官邸を支える杉田和博官房副長官や和泉洋人首相補佐官と長い付き合いですが、彼らにさえ自分の考えを言っていないのでは。GoToキャンペーン対応が象徴的です。昨年末にコロナ感染が急拡大した際、私が取材した首相の側近は全員が全員、「GoToは継続します」と口をそろえた。でも、最終的に首相は一時停止を決断しました。これは、首相が考えていることを誰も理解できていないことの表れでしょう。

 与良 昨年、安倍晋三前首相が月刊誌のインタビューで「菅首相には菅官房長官がいないという問題がある」と指摘しました。加藤勝信官房長官は、現状では力不足と言うしかない。官邸の統制が取れていないのは、現政権に調整役がいないためです。例えば昨年12月、コロナ禍による自粛要請で国民が夜の会合を控えていた時期に、菅首相は自民党の二階俊博幹事長やタレントら8人程度で「ステーキ会食」をやってしまい、批判を浴びましたが、首相に「行くな」と進言する人がいないということに尽きます。

 鈴木 自民党も緩んでいますね。…

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