連載

旬感マンスリー

毎日新聞デジタルの「旬感マンスリー」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

旬感マンスリー

山桜を愛して生ける /愛知

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
河村さんが自宅床の間で信楽花入れに山桜と柳、ツバキなどを生けた作品=2021年3月17日、山田泰生撮影
河村さんが自宅床の間で信楽花入れに山桜と柳、ツバキなどを生けた作品=2021年3月17日、山田泰生撮影

 ソメイヨシノの桜前線が例年より早く北上している。名古屋市天白区八幡山に暮らす花人、河村敦子さん(78)は、人工交配で生まれた染井吉野よりも山桜をこよなく愛する。花と一緒に生える早緑(さみどり)の若葉にも風情があるという。

 この時期、山桜を生ける際は、柳の枝と組み合わせる。「見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりけり」。素性法師(古今和歌集)の短歌の情景を表現したい一心だ。

 河村さんは高校卒業以来、小原流一筋で打ち込んできた。しかし、50歳のときに流派から独立。「花悠玄」を主宰しながら、自らの芸術としての花の道を追求する。近年、「花斧(はなおの)」の雅号を使うようになった。「斧は木を切る道具であり、新しい世界を切り開くという意味があります」

この記事は有料記事です。

残り174文字(全文498文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集