プロ野球は26日にセ、パ両リーグが開幕する。「国民的スポーツ」として人気のプロ野球は2019年シーズンに過去最多の観客動員数を記録したが、新型コロナウイルス下で行われた昨季は無観客開催などで前年の8割以上の大幅減となった。今季も観客数に制限が設けられる見通しのため球団経営は厳しさを増す。そんな中でも「新様式」と呼ばれる観戦スタイルが生まれ、ピンチをチャンスにとばかりに新たなファンサービスが誕生した。プロ野球の底力だろう。12球団はお互いの成功事例を参考にしながら、コロナに負けずにプロ野球の魅力を発信し続けてほしい。
福岡市にあるソフトバンクの本拠地・ペイペイドーム。普段、業者が出入りする搬入口に料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達員の姿が見られるようになった。開幕が延期された後の昨年4月、球団は球場で販売している弁当をウーバーイーツで届けるサービスを始めた。5月には一般客が直接受け取れるテークアウトも開始。自宅で観戦しながらスタジアムグルメが味わえると評判を呼んだ。
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