道路陥没原因、実は地下47mに 大深度地下工事は安全なのか

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陥没した住宅街の道路=東京都調布市で2020年10月18日午後2時41分、本社ヘリから玉城達郎撮影
陥没した住宅街の道路=東京都調布市で2020年10月18日午後2時41分、本社ヘリから玉城達郎撮影

 東京都調布市で起きた道路の陥没は、地下47メートルでのトンネル工事が原因であることが専門家らの調査で確認された。こうした大深度での工事はリニア中央新幹線をはじめ、今後も各地で予定されており、今回の事故を受けた安全対策などでスケジュールに影響する可能性もある。【山本佳孝】

土砂の過剰取り込みで地盤緩んだ結果……

 2020年10月、調布市で道路が突然、長さ5メートル、幅3メートル、深さ5メートルにわたって陥没する事故が起きた。東日本高速道路の有識者委員会(委員長、小泉淳・早稲田大名誉教授)が2月に報告書をまとめ、真下の地下47メートルで実施していた東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事と陥没の因果関係を認めた。

 報告書によると、…

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