ウクライナ、停戦違反増 1月以降7000件 戦闘再燃の恐れ

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親露派武装勢力との前線に配置されたウクライナ兵=ウクライナ東部ドネツク州ボジャーネ付近で2021年3月5日、AP
親露派武装勢力との前線に配置されたウクライナ兵=ウクライナ東部ドネツク州ボジャーネ付近で2021年3月5日、AP

 2014年からウクライナ軍と親露派武装勢力の紛争が続くウクライナ東部で、20年7月に始まった停戦の合意違反行為が増大し、死傷者が相次いでいる。今春以降に戦闘が再燃する恐れも指摘されており、主要7カ国(G7)は18日、ロシアが支援する武装勢力を非難する外相声明を出した。

G7外相、露側を非難

 紛争が続くのは東部ドネツク、ルガンスク両州にまたがるドンバス地方と呼ばれる一帯だ。停戦監視に当たる全欧安保協力機構(OSCE)によると、20年7月27日に停戦が始まって以降、銃撃や砲撃などの違反行為はこれまでに累計1万2000件を超えた。特に今年に入ってから、約7000件と目立っている。英字紙「キエフ・ポスト」によると、停戦開始後のウクライナ軍の死者は2月末時点で16人で、このうち12人が1月以降の犠牲者だった。

 ウクライナ政府軍は親露派の攻撃が「単なる挑発から(兵士などの)標的を狙った銃撃に変わってきた」と批判している。一方、親露派はウクライナ軍が「前線近くの軍備を増強している」と反論しており、3月3日にはウクライナ軍をけん制するための先制攻撃を部隊に許可した。親露派に同調するロシアの国営メディアは「ウクライナがドンバス問題を武力で解決する準備をしている」と非難を強めており、雪解け後の5月ごろから戦闘が…

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