「祖母悲しませるから」口つぐんだ父の性虐待 30年後に法廷へ

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父からの性被害について語る女性=広島市中区で2021年1月18日午後1時20分、手呂内朱梨撮影
父からの性被害について語る女性=広島市中区で2021年1月18日午後1時20分、手呂内朱梨撮影

 「何も悪いことをしていないのに、なぜ一生苦しまなければならないのか」。子どもの頃に実父から性的な虐待を受けた広島市の40代の女性は30年以上、忌まわしい記憶を押し殺してきた。大好きな祖母を悲しませてしまうと思ったからだが、その祖母は3年前に亡くなった。すると心の支えを失い、感情がコントロールできなくなった。「どれだけつらいのか、やっぱり父に知ってほしい」。悲惨な過去と向き合い、前へ進むために、女性は法廷で父と闘っている。

小4のクリスマスに性行為強要

 保育園児だった頃に性虐待が始まった。「誰にも言っては駄目」「好きだからやるんだよ」。わいせつなビデオを見せられ、体を触られた。何度も繰り返されてエスカレート。そして、小学4年のクリスマスの日、性行為を強要された。母は…

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