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第103回全国高校野球選手権

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「天理のダルビッシュ」193センチ右腕・達が161球完投劇 選抜高校野球

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完投した天理の達=阪神甲子園球場で2021年3月20日、藤井達也撮影 拡大
完投した天理の達=阪神甲子園球場で2021年3月20日、藤井達也撮影

 第93回選抜高校野球大会は第2日の20日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、天理(奈良)が宮崎商(宮崎)に7―1で勝利した。

 七回2死二、三塁。天理の達は、宮崎商の代打・西村を3球続けて真っすぐで追い込んだ。最後も外角ギリギリに糸を引くような139キロの直球を選択した。見逃し三振に仕留め「得点圏に入ったらしっかりとギアを切り替えられた」。161球を費やしながらの完投劇は、ペース配分を考えた結果だった。

最後の打者を打ち取り、グラブを叩く天理の達=阪神甲子園球場で2021年3月20日、吉田航太撮影 拡大
最後の打者を打ち取り、グラブを叩く天理の達=阪神甲子園球場で2021年3月20日、吉田航太撮影

 身長193センチからの角度のある球が武器の右腕で、ダルビッシュ有(米大リーグ・パドレス)をほうふつとさせる。一回に自己最速タイの146キロをマークしながらも「投げていてしんどかった」。制球力も持ち味の一つだったが2種類あるフォークは抜け、高めにボールが浮く。二回までに50球を要し、調子は決して良くなかった。

 切り替えられたのは三回から。「ちょっと球速を落として楽に低めに投げることを意識した」と振り返る。指先の感覚が他の投手よりも器用なことを生かし、意図的に球速を制御した。130キロ台後半の直球でカウントを整えると、三回からは4イニング続けて無安打投球。立ち直るきっかけをつかんだ。

 例年、強打が自慢の天理の中で、中村監督が今年は「大量点を狙わなくてもいい。投手力は高い」と絶対の信頼を達に寄せている。10個の三振を奪っても達の自己評価は「30点」と低かったが、「次の試合は全部三振ぐらいの気持ちで臨みたい」。将来の夢はサイ・ヤング賞(米大リーグ最優秀投手賞)と豪語するだけに、2回戦の相手となる強打の健大高崎(群馬)を見据え、最後は強気な言葉で自らの可能性を鼓舞した。【藤田健志】

全31試合を動画中継

 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。

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