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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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先輩からエール/4止 箱根駅伝で活躍・プロランナー 神野大地選手(27) あの夏のVもう一度 /愛知

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中京大中京高OBでプロランナーとして活躍する神野大地選手 拡大
中京大中京高OBでプロランナーとして活躍する神野大地選手

 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)に出場する中京大中京(名古屋市昭和区)。青山学院大時代の箱根駅伝の活躍で「3代目・山の神」として知られるプロランナーの神野大地選手(27)=セルソース=は陸上部OBだ。在学中に観戦した2009年夏の甲子園以来となる日本一を期待して後輩にエールを送る。【構成・小林悠太】

 甲子園の準決勝以降は全校応援で、高校1年だった09年夏、花巻東(岩手)との準決勝、日本文理(新潟)との決勝をスタンドで観戦しました。九回を迎えた時点で10-4。「余裕だな」と思っていたら、2死から連打などで1点差まで迫られた、あの決勝です。

 甲子園の雰囲気や盛り上がりは箱根駅伝以上でした。優勝の瞬間を見て「中京に入って良かった」と思いました。エースだった堂林翔太さん(現広島)から在学中にもらったサインは、今も実家で大事に保管しています。

 実は自分も小学生から野球を始め、中学では平日は陸上、週末は軟式の野球をしていました。ただ、体が小さく周りとの力の差を感じ、中学2年の夏から陸上に専念しました。

 高校は1学年に1クラスしかないスポーツクラス。野球、サッカー、陸上、フィギュアスケート、水泳の精鋭40人です。自分は中学まで実績がなく、当初は「自分がここにいていいのか」と戸惑いました。ただ、「このクラスの一員と認められたい」「陸上で結果を出して、同じくらいの注目を浴びたい」という思いがモチベーションになりました。

 勉強も厳しく、スポーツクラスも課題は出ますし、赤点があれば追試を受けないといけません。朝早く登校して練習し、授業後にまた練習して、家に寝に帰るだけの生活をみんな送っていました。強くなりたいと覚悟を持った仲間たちの中で過ごした3年間があったから、今も向上心を持ち続けられています。

 野球部は19年秋の明治神宮大会で優勝しました。甲子園優勝を期待しましたが、新型コロナウイルスの影響で春、夏と甲子園は中止でした。陸上も大会の中止や延期がありましたが、プロ選手は1年後に同じ大会に出られます。高校スポーツは代替わりするので、心に負うダメージが全く違います。今年のセンバツには1年越しの強い思いがあると思います。09年夏以来の優勝を目指してほしいです。

 最近、マラソンで思い通りの走りができていません。ただ、課題が見つかり、少しずつでも成長できていると感じています。野球部の後輩たちに負けないように自分も頑張っていきたいです。=おわり


 ■人物略歴

神野大地(かみの・だいち)さん

 愛知県出身。中学で陸上を始める。中京大中京高では全国都道府県対抗駅伝に出場。青山学院大では箱根駅伝の山上り5区で活躍して「3代目・山の神」と呼ばれた。大卒後に実業団のコニカミノルタに約2年所属した後、2018年5月にプロに転向した。19年アジア選手権男子マラソン優勝。マラソンの自己ベストは2時間10分18秒。

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