描き続けた、人間の尊さ 「鉛筆画の鬼才」木下晋さん、自伝刊行 27日から・松山で個展 /愛媛

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パーキンソン病の妻をモデルにした作品「願い」と木下晋さん=2021年3月14日、城島徹撮影
パーキンソン病の妻をモデルにした作品「願い」と木下晋さん=2021年3月14日、城島徹撮影

 「鉛筆画の鬼才」と呼ばれる木下晋(すすむ)さん(73)=相模原市在住=の自伝「いのちを刻む」(藤原書店)の刊行を記念する個展が27日、松山市湊町4のギャラリー「リブ・アート」で始まる。パーキンソン病の妻を自宅で介護しながら描いた作品など二十数点を展示する。

 木下さんは富山市生まれ。弟が餓死するほどの貧困家庭で育った。才能を見いだした教師との幸運な出会いで芸術の世界に進み、10H~10Bの22段階の鉛筆を駆使する独自の画法を確立した。

 盲目の女性旅芸人の瞽女(ごぜ)・小林ハルさん、元ハンセン病患者の桜井哲夫さんらをモデルに描いた鬼気迫る作品の数々。宗教哲学者の山折哲雄さんは「空前絶後の絵描き」と評した。テレビのドキュメンタリー番組や中高生用の美術、道徳の教科書にも取り上げられ、現代アートで最も注目される画家の一人だ。

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