急接近する米中の科学技術力 バイデン政権でも続く厳しい対応

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千人計画と同様のプログラムが新設された国家自然科学基金委員会(NSFC)のホームページ
千人計画と同様のプログラムが新設された国家自然科学基金委員会(NSFC)のホームページ

 米国で先端技術などの流出を懸念し「千人計画」をはじめとする中国政府の人材・技術移転に焦点が当たった背景には、米中の科学技術力が急速に接近していることがある。バイデン政権になっても米国はこの分野で中国への厳しい対応は緩めず、中国もさらなる発展のため人材・技術移転の努力を継続するのは確実。米中の技術分野における摩擦はさらに続きそうだ。【北京・米村耕一】

中国は最も深刻な競争相手

 「われわれ超党派議員による調査を受け、米司法当局が中国と『千人計画』の関係者の責任を問うことになったのは喜ばしいことだ」。千人計画に関する上院小委員会で調査を主導したポートマン上院議員(共和党)は、2020年12月に出した声明で、小委員会の果たした役割を誇った。

 米司法省はその前日、こう公表していた。「中国軍と何らかの関係があった在米中国人研究者約1000人が米国を離れた。千人計画などによる補助金受給を隠したまま、米国でも研究助成を受けていたことに関する司法当局の捜査を受けた動きだ…

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