「サッカーの年俸は曖昧」価値を形で示すロアッソ熊本・浅川隼人

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熊本への移籍直後に企画したサポーターとの交流会に参加する浅川隼人(中央)=本人提供
熊本への移籍直後に企画したサポーターとの交流会に参加する浅川隼人(中央)=本人提供

 ファンとの距離が遠いのではないか。そんな疑問から「ゼロ距離Jリーガー」を名乗り、次々と企画を打ち出してサポーターと交流を深めるストライカーがいる。J3熊本のFW浅川隼人(25)は「たとえ年俸がゼロ円でもサッカーを追求できる環境を作りたい」と新たなJリーガー像を目指す。【大谷津統一】

 J3で2年連続2桁得点をマークし、今季も14日の開幕戦から2試合連続ゴールを挙げた浅川は「選手兼営業」を自任する。本拠地のえがお健康スタジアム(熊本市)に「浅川シート」を作り、背番号11にちなんで11試合で各11席、特典をつけて1万1000円で販売し、シートスポンサーも毎試合11万円で募集。企業のPRに自身を使ってもらい、約250万円の売り上げを見込む。背番号11のユニホームは今季既に64着売れており、100着なら約200万円。計450万円をクラブにもたらすと考える。

 「サッカー界の年俸の基準は超曖昧です。『(2019年に)13点挙げたから、これくらいの価値になるね』と提示されましたが、目に見える形で伝えたい。僕が1点取ってもクラブに何百万円、何千万円が入るわけではない。選手として目に見える価値を提供できているかというと『?』です。『費用対効果がこうで、あなたはこれくらいの売り上げが見込めるから、これくらいの給料ですよ』となっていい」

 考え方の原点は無給だった時代にある。…

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