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濃い味、うす味、街のあじ。

飲食店を通じて「街のあじ」を紹介します。

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濃い味、うす味、街のあじ。

大阪港らしさ守る「魚屋」

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 この連載でイラストを描いている奈路道程さんは、高知県の海岸部育ちである。大阪市に住むようになった当初、よく港区を散策したという。とにかく「港区」の区名と、「端に行き着けば海が見える」という思いにかられ、「大阪の海」を見に行った。奈路さん24歳の時、今から約30年前のことだ。まだ築港には海遊館や観覧車がなかったし、弁天埠頭(ふとう)は関西汽船と加藤汽船の客船が発着していた。

 今回、ふと思い出したそんな光景。思わず絵にしたくなるような「大阪港の街のあじ」はまだあるはずだと、奈路さんと港区や大正区、此花区といった「水のエリア」をあっちこっちと探っていた。その時ふと、港区育ちの古い友人に電話をかけた。彼は、JR弁天町駅から弁天埠頭に向かう途中の「港公設市場」(閉鎖)に1990年まであった漬物屋の息子である。

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