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第94回センバツ高校野球

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センバツ高校野球 監督対談 柴田と京都国際、あす初戦 /宮城

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柴田・平塚監督=宮城県柴田町で2021年1月16日、面川美栄撮影 拡大
柴田・平塚監督=宮城県柴田町で2021年1月16日、面川美栄撮影

 甲子園初勝利を挙げるのはどちらか――。第93回選抜高校野球大会で、柴田は大会第5日の24日第2試合(午前11時40分開始予定)で京都国際(京都)と対戦する。いずれも春夏通じて初出場となる両校の監督に、チームの雰囲気や初戦に向けた意気込みなどを聞いた。【面川美栄、中島怜子】

先行逃げ切り狙う 柴田・平塚監督/終盤まで粘り強く 京都国際・小牧監督

 ――相手チームの印象は。

 ◆柴田・平塚誠監督(以下、平塚) 投打のバランスがとれたチーム。特に森下瑠大(りゅうだい)投手と平野順大(じゅんた)投手のピッチングがしっかりしている。打撃は中川勇斗(はやと)捕手と平野君、森下君が中心になってくるかな。

京都国際・小牧監督=京都市東山区で2021年1月30日、山崎一輝撮影 拡大
京都国際・小牧監督=京都市東山区で2021年1月30日、山崎一輝撮影

 ◆京都国際・小牧憲継監督(以下、小牧) 束になってかかってくる、高校生らしいチーム。飛び抜けたスター選手がいなくても、全員の力をつないで試合を作る点はうちと似ている。東北大会準優勝だけあり、主戦投手も、打線のつながりも良い。

 ――コロナ禍でのチーム作りで苦労したことは。

 ◆平塚 感染しないようにしなさいというのは、ほぼ毎日のように話した。学校内でも、授業の時にマスクをつけ、消毒をした。練習時間は1時間くらい短縮されていた。

 ◆小牧 休校期間が明けてから練習を再開したが、故障者が続出した。練習のレベルを上げられず、選手の回復を待つ期間はもどかしかった。

 ――初出場同士の対戦となるが、チームの現在の雰囲気は。

 ◆平塚 決まった時は、初出場同士なんだという感じだった。練習を積んで、相手の姿が見えてきた。対戦校に対しての思いがぐっと高まっている。

 ◆小牧 ますます気合が入り、練習中もこれまで以上に声が出るようになってきた。選手は皆、甲子園で試合をするのを待ち遠しく思っているようだ。

 ――チームでカギを握る選手、また相手の警戒する選手は。

 ◆平塚 (エースの)谷木亮太がちゃんと投げられるか。打撃は打てる時も打てない時もある。投手がしっかり抑えてくれれば。うちは左バッターが多いので、左投手の森下君をどう攻略するかがポイント。逆に平野君は右投手なので、左打者には打ちやすい球になってくる。

 ◆小牧 谷木投手が柴田の生命線だと思う。どれだけ攻略し、点を取れるかが勝負だ。うちの中川がポイントゲッターとなり、森下、平野の両エースをどれだけリードできるかがカギとなる。

 ――理想の試合展開は。

 ◆平塚 序盤のすきを突いて、攻め込めたら。先行逃げ切りでいけたら一番良い。

 ◆小牧 試合は思い通りに動かない。選手らには「野球は終盤に本当の強さが出る」と伝えている。何が起こるか分からない中、粘り強く戦いたい。

 ――初戦の意気込みは。

 ◆平塚 関西に来ても、バスを見ると手を振ってくれる人がいたりと応援されているなと感じる。(東日本大震災から)まだ復興途上だが、震災10年というところで、高校生が元気にプレーする姿を全国の方々に見ていただき、宮城県の今を感じてもらえたら。

 ◆小牧 一番大事なのは、自分たちがいかに普段通りの力を出せるかだ。緊張してパニックになることなく、初回からすんなり試合に入っていければ。

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