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第93回選抜高校野球 健大高崎 記録員・浮田雄大(3年) 声を武器に緊張ほぐす /群馬

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記録員の浮田雄大=群馬県高崎市の健大高崎野球場で2021年3月11日、川地隆史撮影 拡大
記録員の浮田雄大=群馬県高崎市の健大高崎野球場で2021年3月11日、川地隆史撮影

 <センバツ高校野球>

 「全身全力!」。19日のセンバツ初戦、下関国際(山口)との試合前の円陣で、記録員の浮田雄大(3年)が叫んだ。「みんな緊張していたから、和ませようと思っていた」

 走塁で相手を揺さぶる「機動破壊」に憧れて健大高崎に入学したが、周囲のレベルの高さに圧倒された。そんな中、「チームのために何ができるか」と考えた結果が声を張り上げることだった。「選手としての武器は無い。唯一の武器は声です」。試合中は誰よりも声を出し、いつしかチームのムードメーカーになった。

 昨秋の県大会期間中の練習で、ヘッドスライディングをした際に右手の指を骨折。メンバー入りしていたが外され、「しかたないな」と気落ちしていた。ところが、赤堀佳敬コーチから「関東大会で記録員としてベンチに入らないか」と打診された。ミーティングでも仲間から「ベンチにいてくれる方が勝てる」と声をかけられた。「普通なら応援席だった。感謝しかなかったです」と振り返る。

 迎えた関東大会。ベンチで声を張り上げる傍ら、相手の情報や癖を読み取って選手にアドバイスをする。中でも一番の大役が円陣での声出しだ。初戦で普段とは違う球場に、選手たちは緊張の面持ちだった。だが浮田が声を出すと、自然とリラックスした表情に。小沢周平主将(3年)も「おかげで良い入りができた」と話す。

 健大高崎は次戦、25日に天理(奈良)と対戦する。「メンバーに入れない選手、マネジャーの思いも背負って、できることを精いっぱいやりたい」【川地隆史】

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