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第94回センバツ高校野球

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第93回選抜高校野球 具志川商8-3八戸西 具志川商、機動力全開

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【八戸西-具志川商】二回裏具志川商1死二、三塁、上原が中前2点打を放つ=平川義之撮影 拡大
【八戸西-具志川商】二回裏具志川商1死二、三塁、上原が中前2点打を放つ=平川義之撮影

 <2021 第93回センバツ高校野球>

第3日(22日・阪神甲子園球場)

 具志川商が機動力や小技を生かした攻めで快勝した。二回に比嘉らの4連打に盗塁などを絡めて4点を先取。その後もスクイズや犠飛などで小刻みに加点した。新川は球威のある直球主体に7回2失点。八戸西は福島が制球に苦しみ、4失策と守備も乱れた。七回に桐山の適時打で2点を返して粘ったが、前半の失点が響いた。

仕掛けて先制、聖地1勝

 21世紀枠で選出されて沖縄からやってきた具志川商。5年前には部員不足で他の運動部から人を借りて大会に出場したこともある公立校ナインが、初めての大舞台で、自由自在に駆け巡った。

 二回1死一塁。具志川商の7番・知名椋へのベンチからのサインは「ヒットエンドラン」。スタートを切った一塁走者・比嘉につられて、八戸西の遊撃手・相前は二塁のカバーに入る。「ショートが(カバーに)動くと思った。そこを狙った」と知名椋。がら空きになった三遊間を破る安打となり、一、三塁と好機を広げた。

 さらに知名椋は次打者・上原の5球目に二盗。「(相手投手は)ボールを長く持ったらけん制はない」といった、事前の分析が実った。二、三塁とし、上原の中前打で2点を先取。さらに伊波勢の中前打で果敢に三進を狙った上原が中堅手の三塁悪送球を誘い、一気にホームイン。三進した伊波勢も次打者の遊ゴロで好スタートを切り、前進守備をかいくぐって生還した。この回の4点はすべて果敢な走塁がもたらした。

 無名に近い公立校が甲子園で戦うため、喜舎場監督が磨いたのが機動力だ。「ホームランや連打が出る確率は低い」と見て、練習試合では無謀な走塁でも許し、場数を踏ませてきた。「OBとして校歌が聞けて感慨深い。素晴らしい歌声だった」と喜舎場監督。目標は同じ沖縄の宜野座が刻んだ、21世紀枠最高成績の4強を超えること。まずは足早に、第一歩を踏み出した。【高橋秀明】

一球入魂の一打 八戸西、七回一矢

七回表八戸西2死満塁、桐山が右前2点打を放つ=津村豊和撮影 拡大
七回表八戸西2死満塁、桐山が右前2点打を放つ=津村豊和撮影

 八戸西が「一球入魂」の一打で一矢を報いた。6点を追う七回、2死から四死球と内野安打で満塁とし、2番・桐山が左打席に向かった。「前の打者がつないでくれたチャンス。(走者を本塁に)還すのが自分の仕事」と意気に感じていた。5球目、135キロの直球を右前にはじき返し、2者生還。春夏通じて初出場の甲子園で、見せ場を作った。

 八戸西は昨秋、東北大会に初出場して8強入りした。原動力となったのは、出場32校でトップ10に入るチーム打率3割5分1厘のつなぐ打線。小川監督が教諭を務める八戸高等支援学校の生徒と交流を深め、選手たちは同校の生徒がビニールテープで補修した硬球を打ち続けることで培ってきた。小川監督は「だからこそ、選手たちはどのチームより『一球入魂』の意味を分かっている」と話す。

 初の甲子園の舞台に思うように打線は振るわなかったが、初得点は支援学校の生徒への思いを込めた一打から生まれた。「打撃で感謝を示せた」と胸を張った桐山は、「打ち勝つチームとしてレベルアップし、また甲子園に戻ってきたい」。次なる感謝は、甲子園初勝利で示すつもりだ。【尾形有菜】


 ○…1回戦…○

 △午前9時1分開始(観衆5000人)

八戸西(青森)

  000000201=3

  04010120×=8

具志川商(沖縄)

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