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国土交通省が23日発表した公示地価(2021年1月1日時点)によると、インバウンド(訪日外国人)の増加を背景に上昇を続けてきた大阪のミナミ(難波・心斎橋エリア)の地価が、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大幅に下落した。全国の商業地の下落率上位10地点のうち8地点をミナミが占め、新型コロナ前に商業施設や宿泊施設などへのインバウンド消費に依存していた反動が大きく表れた。大阪府内の最高価格地点もキタ(梅田エリア)が4年ぶりにミナミから奪還した。
大阪はコロナ前まで、訪日客であふれていた。大阪観光局によると、大阪を訪れた訪日客数は11年の158万人から増え続け、19年には1231万人に上った。府内で訪日客が使った金額も19年には1兆5275億円に増えた。だが、新型コロナの感染拡大による入国制限で、20年4月以降、関西国際空港の国際線総旅客数が前年同月比99%減で推移するなど、訪日客はほぼ消滅した。
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