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皇位継承

安定的な皇位継承を巡る議論が平行線をたどっています。天皇陛下より若い資格者は、秋篠宮さまと長男悠仁さまだけです。

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「伝統」か「安定」か 国論二分の懸念も 皇位継承の有識者会議

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東日本大震災10周年追悼式に出席された天皇、皇后両陛下。新型コロナウイルスの感染拡大以降、外出時などは常にマスクを着用している=東京都千代田区の国立劇場で2021年3月11日午後3時38分(代表撮影)
東日本大震災10周年追悼式に出席された天皇、皇后両陛下。新型コロナウイルスの感染拡大以降、外出時などは常にマスクを着用している=東京都千代田区の国立劇場で2021年3月11日午後3時38分(代表撮影)

 政府は23日、安定的な皇位継承策を議論する有識者会議の初会合を開き、2019年4月末の天皇退位後、2年近くを経てようやく本格的な議論に着手した。議論の行方によっては国論を二分しかねないだけに、意見集約は困難とみられ、いつ、どのような形で結論を得るかは見通せない。

根強い反発、保守派への配慮

 「議論いただくのは国家の基本に関わる極めて重要な事柄だ。皇室制度や歴史の専門家などの考えも聞きながら十分に議論し、考え方をわかりやすい形で整理していただきたい。政府として議論を踏まえて対応していく」。菅義偉首相は23日に開いた有識者会議の初会合で、そう呼びかけた。

 17年6月に成立した退位特例法の付帯決議は、安定的な皇位継承などを、上皇さまの退位実現後「速やかに」検討するよう政府に求めた。しかし女性天皇や、父方に天皇の血筋がいない「女系天皇」の議論に踏み込めば、男系維持を主張する自民党保守派が反発する懸念があり、政府は検討を先送りしてきた。

 現行制度は…

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