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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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浪江町の津島小、たった一人の在校生が卒業 明治以来の歴史に幕

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浪江町立津島小を卒業し、教員らに見送られる須藤嘉人さん(右端)=福島県二本松市で2021年3月23日午後3時41分、渡部直樹撮影
浪江町立津島小を卒業し、教員らに見送られる須藤嘉人さん(右端)=福島県二本松市で2021年3月23日午後3時41分、渡部直樹撮影

 東京電力福島第1原発事故で避難を強いられ、福島県二本松市で授業を続けてきた浪江町立津島小学校で23日、最後の卒業式が行われた。同校を巣立ったのは唯一の在校生だった須藤嘉人(よしと)さん(12)。同校は今年度で休校となり、明治以来の歴史に事実上、幕を下ろした。

 式で須藤さんは「たくさんの人が応援してくれ、さみしくなかった。自信を持って中学に行ける」とあいさつ。木村裕之校長(55)は「浪江の文化や人との触れ合いは少なくなっても、いつかは津島小での学びが鍵となり、引き出しが開くときが来る」とエールを送った。

 津島小は1875(明治8)年、分校として誕生。浪江町は原発事故で全町避難を強いられ、津島小は帰還困難区域に含まれた。同小は2014年4月、二本松市の閉校になった小学校の校舎を間借りし、町立浪江小と合同で授業を再開。須藤さんが入学した15年度は児童数14人。福島市の自宅から片道約45分かけてスクールバスで通学した。

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