「パジェロ」消える町、公示地価3%下落 岐阜・坂祝の全3地点

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9月までに閉鎖される「パジェロ製造」の工場。道路に面した入り口付近には「三菱パジェロ生誕の地」と記されたパネルが掲げられていた=岐阜県坂祝町酒倉で2021年3月19日、黒詰拓也撮影
9月までに閉鎖される「パジェロ製造」の工場。道路に面した入り口付近には「三菱パジェロ生誕の地」と記されたパネルが掲げられていた=岐阜県坂祝町酒倉で2021年3月19日、黒詰拓也撮影

 国土交通省が23日公表した公示地価(1月1日時点)で、前年と比較可能な岐阜県内376地点(住宅地、宅地見込地、商業地、工業地)の平均変動率(全国平均0・5%下落)は1・4%下落となり、1993年以降29年連続の下落となった。

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 三菱自動車の子会社「パジェロ製造」が9月までに工場を閉鎖する坂祝町(人口8162人)では、調査対象の全3地点がそれぞれ約3%下落した。同社は約1000人の従業員の雇用は維持するが、岡崎製作所(愛知県岡崎市)などに再配置する見通しで、県内の取引会社への影響もありそうだ。雇用や町財政を支えてきた工場の閉鎖に、町民は今も将来に不安を抱く。

 「コロナに加えて工場の閉鎖。町がさびれてしまう」。町内で飲食店を営む60代女性はため息をついた。新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のく中でも、多い日で同社の取引先や工場のメンテナンス業者ら20人ほどが利用してくれた。「今では工場に関係する人は全く来なくなった。うちの店の経営も心配だ」とこぼす。

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