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仙台の丘陵地にある作家の佐伯一麦さん(61)の自宅からは、仙台平野と沿岸部を一望することができる。幼少から青春期を仙台で過ごし、被災地の変化をつぶさに見続けてきた作家はどんな思いで言葉を紡いできたのか。東日本大震災から10年がたった翌日の3月12日、記者は佐伯さんと、仙台市と宮城県名取市の海沿いを訪ねた。
「ここから見る限り、風景はほとんど変わりません。防潮堤が高くなり、かさ上げ道路が少し見えているくらいです。昔はびっしり松林が見えたんですけどね」。自宅近くの毎日の散歩コースを歩きながら、佐伯さんはそう話した。
海沿いに植えられた防災用の松林は、津波によりくしの歯が欠けたように大きく間隔をあけて点在している。その手前に県道を約6メートルかさ上げした復興道路が南北に走る。「生々しい感じは薄れた気がしますが、…
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