フィギュア世界選手権 優勝候補の「FSR」ってどこの国?

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【フィギュアスケート世界選手権】女子SPで演技するアンナ・シェルバコワ=ストックホルムで2021年3月24日、AP
【フィギュアスケート世界選手権】女子SPで演技するアンナ・シェルバコワ=ストックホルムで2021年3月24日、AP

 ストックホルムで24日に開幕したフィギュアスケートの世界選手権で、女子の優勝候補の選手たちの国名を見ると、「FSR」という見慣れない略称が並んでいる。「ロシア・フィギュアスケート連盟」の英語の頭文字だ。日本選手は「JPN」、米国選手は「USA」など通常は国名を背負うが、なぜロシア勢は異なるのか。

 日本の紀平梨花(トヨタ自動車)らのライバルとなるのが、2019年の世界ジュニア選手権2位のアンナ・シェルバコワや複数の4回転ジャンプが持ち味のアレクサンドラ・トルソワ、15年世界選手権覇者のエリザベータ・トゥクタミシェワのロシア勢だ。しかし、3人ともロシア選手団ではなく、「FSR」として出場している。

 ドーピングを巡るロシアの組織的な不正に対し、昨年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が行った裁定で、来年12月までの2年間、ロシア選手団は五輪や各競技の世界選手権などの主要国際大会から除外された。ただしドーピングの違反歴がなく、不正に関与していないことなど潔白を証明できれば、今大会の選手のように個人資格で出場できる。

 略称は大会によって異なり、処分対象期間の今夏の東京オリンピックと来年の北京五輪は「ROC(ロシア・オリンピック委員会)」。18年平昌冬季五輪の際は、ロシア・オリンピック委員会が資格停止中だったため「OAR(ロシアからの五輪選手)」。17年と19年の陸上世界選手権では、ロシア陸連が資格停止中だったため、「ANA(中立の選手)」という略称が用いられた。

 いずれの大会でも、ユニホームや表彰式などでロシアの国旗や国歌を使用できないという制約を受ける。今大会でロシア勢が表彰台の頂点に立った場合、国歌の代わりに流れるのは、ロシアの作曲家・チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だ。26日(日本時間27日)の女子フリーの後の表彰式では、どんな歌が流れるだろうか。【小林悠太】…

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