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伊丹市昆虫館むしばなし

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/12 さまざまなイモムシたち 自衛手段で見事に擬態 /兵庫

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ネコのような顔をしたトビモンオオエダシャク=兵庫県伊丹市昆虫館提供
ネコのような顔をしたトビモンオオエダシャク=兵庫県伊丹市昆虫館提供

 <いたこん>

 日に日に暖かくなり、待ちに待った春。冬眠していた生きものが目覚め、活発になる季節です。2020年6月の本欄では毒のあるケムシの紹介をして、大量のケムシの写真に目を背けた方もいらっしゃると思いますが、今回は皆さんの目が思わずくぎ付けになるイモムシを紹介します。

 ほとんどのイモムシは自ら攻撃ができないため、身を守るにはなるべく目立たないようにするしかありません。簡単に見つかるようでは、とっくに絶滅してしまっているでしょう。身を守る方法のひとつとして、擬態(生きものが他のものに姿を似せること)をするイモムシがいます。まず思い浮かぶのが枝にそっくりの尺取り虫(シャクガ科の幼虫の総称)です。木の枝に紛れてしまうと、どこにいるのか全然わからなくなります。動くと見つかるので、エサを食べる時やフンをする時以外はほとんど動きません。

 「トビモンオオエダシャク」という尺取り虫の頭部を見ると、耳のような突起があり、まるでネコの顔のようです。地味な色で、遠目からは枝にしか見えませんが、近くで見るとネコのような顔をしているので、思わず笑ってしまいます。

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