日本とイタリアに「紙の懸け橋」 両国の紙職人を動画で紹介
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日本とイタリアに「紙の懸け橋」を――。イタリア在住の和紙アーティスト、横山明子(めいこ)さん(45)=高知県安芸市出身=らが、両国それぞれで「紙」に関わる職人らに取材した動画7本を制作した。コロナ禍で活動の機会が減る中、映像を介して間接的に文化交流を図るのが狙い。【郡悠介】
透き通るほど薄い和紙を、イタリア人修復士が慣れた手つきで西洋紙に貼り付けていく。「さまざまな種類があり、色合いも多様。修復士にとって修復に使える紙の種類が(元々)あまりなく、和紙はとても重要なもの」と、カメラに語りかける場面も。別の動画では、土佐和紙の産地・いの町の製紙職人らが登場して和紙をすいて作る様子などを披露。「イタリアではどのように紙が作られ、使われているのか」。職人らが映像を通して呼び掛ける一幕もある。
動画制作を取り仕切った横山さんは、イタリア・フィレンツェを拠点に、和紙をちぎって貼り重ねる独自の芸術「和紙アルテ」に取り組むアーティスト。作品には主に高知県の土佐和紙を使い、和紙の普及活動にも力を入れ、現地で和紙アルテの体験教室などを開いてきた。
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