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「復興五輪」冷めた意義 著名人次々辞退 福島、医療から疑問視

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東京オリンピック聖火リレーのスタートに臨む第1走者の2011年サッカー女子W杯で優勝したなでしこジャパンのメンバーら。トーチに点火するのは岩清水梓さん=福島県のJヴィレッジで2021年3月25日午前9時39分(代表撮影)
東京オリンピック聖火リレーのスタートに臨む第1走者の2011年サッカー女子W杯で優勝したなでしこジャパンのメンバーら。トーチに点火するのは岩清水梓さん=福島県のJヴィレッジで2021年3月25日午前9時39分(代表撮影)

 東京オリンピックの聖火リレーが始まった。新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ五輪の機運醸成が使命である半面、感染拡大を避けるため沿道に観衆が殺到するような「過熱」を招いてはならない。7月23日の開幕まで121日間、ジレンマを抱えて全国を巡る。

   ◇

 東日本大震災の被災地・福島県から走り出す聖火リレーは大会が掲げる「復興五輪」の象徴になるはずだった。しかし、コロナ下でリレーの理念は揺らいでいる。スタート当日に落語家の笑福亭鶴瓶さんがランナーの辞退を発表するなど、著名人の「辞退ドミノ」はその表れだ。

 リレー出発の1カ月ほど前から大会の盛り上げ役として期待されてきた著名人ランナーの辞退が相次いだ。表向きの理由は「スケジュール上の都合」が多いが、意義を見いだせずにいる人も少なくないとみられる。2012年ロンドン・パラリンピックの競泳金メダリストの秋山里奈さんは「五輪・パラリンピックをこのコロナの状況で実施すべきなのか」と疑問を抱いて辞退した。当初、リレー初日には俳優の香川照之さんや東京五輪男子マラソン代表の大迫傑選手、アイドルグループ「TOKIO」のメンバーらが走る予定だったが、いずれも辞退した。

 スタート地点を巡っては、3月に寒さが残る東北より、1964年東京五輪時の出発地だった沖縄から桜前線とともに北上する案もあった。しかし、復興五輪を強調するため、福島第1原発事故の風評被害などの影響があった福島が18年に選ばれた。だが、延期決定後の1年間は「コロナに打ち勝った証し」としての五輪が強調され、復興五輪の理念は薄らいだ。

 出発式典のあいさつでは東京都の小池百合子知事が…

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