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芸術さんぽ 町立湯河原美術館(神奈川県湯河原町) 文豪愛した旅館を改装 /東京

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池谷館長が「デザイン性にひかれる」と話す、平松礼二作のびょうぶ。その下図や構想図も展示されている=湯河原町の町立湯河原美術館で
池谷館長が「デザイン性にひかれる」と話す、平松礼二作のびょうぶ。その下図や構想図も展示されている=湯河原町の町立湯河原美術館で

 湯河原は箱根と熱海に挟まれた場所柄か、落ち着いた雰囲気が印象的な湯の町だ。この美術館の建物もかつては温泉旅館だった。

 夏目漱石や日本画家の竹内栖鳳(せいほう)(1864~1942年)らが愛した「天野屋旅館」を改装し、1998年に開館した。竹内や洋画家の安井曽太郎(1888~1955年)ら湯河原ゆかりの画家の作品が多く、竹内の作品を常設展示する数少ない美術館でもある。

 展示の柱は、現代日本画壇で重要な地位を占める平松礼二(1941年生まれ)の作品だ。2002年に平松の特別展を開いたことを契機に交流を深め、06年に「平松礼二館」を設けた。平松も湯河原にほれ込み、その後住居も構えたという。仏印象派、モネの「睡蓮(すいれん)」と出会って以来約30年「ジャポニスム」を検証する平松を、池谷若菜館長は「日本人的な感性と現代デザインセンスを持ち合わせたまれな存在」と評する。

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