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第94回センバツ高校野球

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センバツ2021 市和歌山、きょう2回戦 「声掛け」でチーム一丸 松川主将 /和歌山

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前主将の助言を糧に

 攻守で市和歌山を引っ張る松川虎生(こう)捕手(3年)は他の選手からの信頼も厚い、頼れる主将だ。それでも新チーム発足時は不安が大きかったという。助言を求めたのは前主将の上原拓海さん(18)だ。

 2020年8月の新チーム発足直後、練習準備が遅かったり、守備練習でミスをしても誰も声を出さなかったりと、松川主将はチームにまとまりがないように感じていた。どうまとめていくか、上原さんに尋ねたという。

 「選手同士のコミュニケーションがないと勝てない」。返ってきたのはシンプルな答えだったが、そこには上原さんの思いが込められていた。「自分は他の選手に遠慮して言いたいことが言えないことがあった。お互いに言い合える関係を作れとアドバイスした」という。

 松川主将は助言をもとに、捕手として投手陣に多かった声掛けを、守備陣にも積極的にするようになった。指導陣から雷が落ちた時は、練習後に選手だけで集まって反省点を言い合った。松川主将は「思っていることをお互いに指摘し合えるようになった。結果的に負けていても簡単に崩れない、粘り強いチームになったと思う」と話す。

 上原さんは2年前にセンバツを経験している。「後輩たちには自分たちのベスト8を超えてほしい」とエールを送る。初戦を突破したチームは26日、明豊(大分)と対戦する。松川主将は「初回からガンガン打っていきたい」と力強く語った。【橋本陵汰】

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