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金言

欧州総局長、外信部長などを歴任した小倉孝保論説委員のコラム。

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今さらカーテンとは=小倉孝保

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 英国の戦時宰相、チャーチルは演説の際、最後の最後まで草稿に手を入れるのが常だった。

 第二次大戦終結の翌1946年3月、米ミズーリ州での演説もそうだった。首相を退いていた彼は、欧州には、「鉄のカーテン」が下りていると述べ、ソ連を敵とみなした。ソ連最高指導者のスターリンは、この演説に激怒する。

 また、チャーチルは同じ演説で、英米両国を「英語を話す」特別な関係と位置づけ、スターリンは「ヒトラーを想起させる」と嫌悪感をあらわにした。ヒトラーがドイツ民族の優位性を主張したのを引き合いに「特別な関係」を批判したのだ。

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